梅津由美子 他

2006年4月13日

財団法人 三友堂病院医学雑誌 Vol.6 No.1

症例報告

訪問看護における褥瘡の現状
The present situation of pressure ulcer in visiting nursing station.

三友堂訪問看護ステーション 梅津由美子、桑原和子

Key Word:褥瘡、訪問看護、低栄養、感染症

要約

 今回、当訪問看護ステーション利用者中の褥瘡保有者3症例を通して、在宅治療を行っている褥瘡患者の現状を振り返ってみた。
 3症例とも生活自立度C-2で寝たきり状態であった。訪問看護の経過中に栄養状態の低下や発熱による体力低下が褥瘡発症および増悪の誘因となった。2症例に関しては適切な処置を行っているが現在も完治に至っておらず、今後も治療に向けて悪化要因の排除、全身管理、適切な処置方法の選択が必要である。
 介護保険の導入に伴い、在宅患者に対して多種多様なサービスが提供され、様々な職種の人が在宅患者に接する機会が増え、職種間の連携によって、早期に異常に気付けば予防措置を講じることも可能になった。また、たとえ褥瘡が発生しても、体圧分散マットレスをはじめ様々な褥瘡予防器具の使用が可能となり、統一した適切な処置を行うことで早期に治癒するケースが増えてきた。
今後も訪問看護ステーション職員だけでなく、介護スタッフ一同が連携をとり、予防、早期治癒を目指すため、同じ視点で褥瘡を評価し、日々研究され進歩している褥瘡に関する知識、技術を学ぶ姿勢を持ち続けなければならないと思われる。

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原稿・資料提供 (財)三友堂病院医学雑誌編集委員会