木村亜希

2010年7月2日

財団法人 三友堂病院医学雑誌 Vol.3 No.1

原著

足趾機能が起立動作に及ぼす影響
The influence of the toes function on standing up.

三友堂リハビリセンターリハビリテーション技術部 木村亜希

Key word:足趾機能、起立動作、重心移動

要約

 本研究の目的は、足趾に運動制限を与えた際の下腿筋の筋活動量から起立動作に対する足趾の床を押しつける機能の影響を明らかにすることである。健常人10名に対し、足趾運動非制限時の起立動作と足趾運動制限時の起立動作において前脛骨筋・腓腹筋の筋放電を表面筋電図にて記録し、起立動作時間2秒間の積分値を求め、各々の筋活動量を測定した。その結果、各筋の平均筋活動量は足趾運動非制限時の起立動作において前脛骨筋では35.7±6.6%、腓腹筋では21.4±5.3%、足趾運動制限時の起立動作において前脛骨筋では38.0±5.9%、腓腹筋では22.8±5.9%となりこれら2群間に有意差は認められなかった。これらのことは足趾運動制限時の起立動作において、下腿筋の筋活動で足趾機能の代償が行われているのではなく、垂直成分の筋力によるものと推察された。しかしながらこの垂直成分の筋力との関連性については明らかでなく、今後臨床にて応用する際の課題となった。

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原稿・資料提供 (財)三友堂病院医学雑誌編集委員会