高橋 寛 他

財団法人三友堂病院医学雑誌 Vol.11 No.1

原著

               生活習慣病一次予防を目的とした地域啓発活動
                    -医食同源プロジェクト「健康料理教室」-
                                       
The regional practice of the primary prevention for life style related disease intended for inhabitants
-The enlightening health care project based on medicine and nutrition:
            The lecture of cooking for health care by medical nutritional management team-

                   三友堂病院 医療技術部 栄養管理室
          高橋 寛、渡部 紀子、伊藤 智子、三村 友恵、二宮 久美子

Key words: 生活習慣病、一次予防、健康料理教室
    
Yutaka Takahashi,Noriko Watanabe,Tomoko Ito,Tomoe Mimura,Kumiko Ninomiya

Department of medical technology,Nutrition Management Room, Sanyudo Hospital

要約


 現代社会においては、食に対する意識や関心が依然低く、このことが食生活の乱れや理解不足を助長し、とくにメタボリックシンドロームなどの生活習慣病の発症を引き起こす誘因となっている。本来、疾病予防においては一次予防が重視されるべきであり、なかでも「食」への意識と注意が健康増進や健康状態の保持・増進には重要であると考えられる。そこで、私たちは地域において、「おいしく、バランスのとれた日常の食事によって疾病を予防する」ことを目指す『医食同源プロジェクト活動』に着手した。先進的に取り組んでいる施設の方法を参考にしたり、スタッフ間で意見の交換や検討を重ねたりして検討した結果、自主参加型の「医食同源・健康料理教室」を開催することとした。平成21年12月の第1回開催から平成22年7月の第4回開催まで延べ66名の参加があった。受講者のほとんどが60歳前後の女性であった。プログラムの主体は「健康=食」の重要性の理解、食生活の改善、健康づくりの意識の醸成を図る栄養講話と調理実習であった。回を重ねるごとに教室への受講希望者が増え、またリピーターも増加し、健康料理教室の開催と内容が地域に受容されていることを実感した。今後も継続的に、この医食同源プロジェクト活動を展開するとともに、若年層への啓発の強化、また、将来的には地域の関係機関や行政と連携を図った上での生活習慣病の一次予防における支援体制の構築に向けて努力したいと考える。

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原稿・資料提供 (財)三友堂病院医学雑誌編集委員会