三村 友恵 他

財団法人三友堂病院医学雑誌 Vol.11 No.1

原著

                   特定健診・特定保健指導の成果と課題
                                       
The effectiveness of specific health examination and specific health guidance in Sanyudo hospital

                   三友堂病院 医療技術部 栄養管理室
          三村 友恵、伊藤 智子、野間 祥子、岡田 沙希、二宮 久美子

Key words: 特定健診・特定保健指導、体重、腹囲、行動変容、セルフモニタリング     
Tomoe Mimura,Tomoko Ito,Syouko Noma,Saki Okada,Kumiko Ninomiya

Department of medical technology,Nutrition Management Room, Sanyudo Hospital

要約


 平成20年4月よりメタボリックシンドロームを含む生活習慣病の発症予防を目的に、特定健診・特定保健指導制度が開始され、当院においては特定保健指導を管理栄養士が担当し、対象者の発症予防を支援している。平成20年度に当院または他の健診機関で特定健診を受けて特定保健指導対象と判定され、当院において管理栄養士が指導を行った30名を対象に、特定保健指導の成果について検討した。リスク要因としては血圧、血糖を持つ対象者が多かった。また、「動機付け支援」と支援レベルの高い「積極的支援」の支援レベル別に、体重、腹囲、そして、発症予防に向けての対象者の努力水準を示す行動変容ステージ(無関心期、関心期、準備期、実行期、維持期)の変化を支援前と支援6か月後で比較検討したところ、「積極的支援」を行った対象者で、体重減少、腹囲減少量とも大きく、行動ステージも上位に移行しており、発症予防に向けての意識の高まり、積極性が向上していた。また、行動目標として「食事習慣」、「運動習慣」、「体重の測定と記録」を据え、これらの目標別に評価を行ったところ、セルフモニタリングの実施が必要な「体重の測定と記録」で高い効果が得られた。これらの結果から、当院の特定健診・特定保健指導プログラムに、食生活改善と運動支援の適切な時期での介入を強化した「積極的支援」と「体重の測定と記録」のようなセルフモニタリングを実施する行動目標を組み入れることとした。

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原稿・資料提供 (財)三友堂病院医学雑誌編集委員会